出版記念パーティーの続きから
下足番をしながら 普段 縁のない世界の人の、靴をさわっている。
どうせなら、反対の立場になりたいものだ。世の中は2通り。ハングリーな気持ちがわき上がってくる。
だんだん 入館者の人もまばらになってきた頃、出版社の人から会場に入ってくださいと言われ
ドレスを着た人も背広姿も裸足や靴下履きでスリッパも履かず、フローリングの床を歩いてる。
へんちくりん!と思いながら、なんかわくわくした気持ちだけはわき上がってくる。
司会が開式の挨拶を告げて東郷さんを紹介し、挨拶が始まる。
その間に 立食式の会場で自分の位置を確保するために、空いていそうなテーブルへ。
グラスを持つと、がたいのがっしりとした中年男性が、片手で一升瓶で、ビアグラスになみなみついでくれる。
改めて、会場を見回すと、ほら ね その手の人の多いこと。海の男が大半な感じ。
なよっとした男もいれば、綺麗なおねーさんもいる。
それにしても めちゃくちゃ綺麗な人だなぁーー モデルの中でも超一品という感じのおねーさんから目が離れない。
すらっとした足。どうしても目が離れないでいるうちに、一瞬視線が合う
 びっくりして 目線をそらす もも・・・・ そして すぐに目線を戻す。
彼女はまだ見ていた 目線があって 今度は目線をそらせない・・・・(金縛りにあったかのように・・・)
そうしたら くすって 笑われて 彼女は隣の人と会話をはじめた。
気がつくと、挨拶も終わり 乾杯になる。
しばらくすると 挨拶回りをしていた東郷さんがこちらの方にやってきた。
ももの前に止まり、隣にいた人からももの紹介を受けている。
あまり場慣れしてないももはとまどっていました。(どうすればいいのよ なんて話を切り出せばいいの?)
どうもご苦労様  といいながら手を伸ばしてくる。
あわててももも手を伸ばす がっしりとして大きめな手で包まれた。両手で包むような握手。
ももは クラッときた。
(ももはノーマルです。そのときはなぜか解らないけど、大きな手で包まれながら握手をしたらクラッときてしまった)
胸の鼓動がどきどきと 離れた場所にいる人にも聞こえてしまいそうな そんな感じだった。
いくら時間がたったんだろう
司会者が余興の挨拶を始めた。ももはこの日 池袋にあるレンタルショップから大太鼓を2台運んできていた
どんな余興に使うのかも解らずに・・・・
セッテングはどこかの業者がやっている。照明が少し落とされ スポットが大太鼓を照らす
会場の中央付近には 畳2畳が運び込まれた。
司会者は照明が落とされた事による足下注意のお知らせと、くれぐれカメラでの撮影のご遠慮を話してる・・・・
大太鼓に向かって2人の男がふんどし一丁で歩いてきた。
一人はいかにもって言う感じのめちゃがたいのでかい海の男タイプ
もう一人は、少したよりげない感じの、学生風
どん! どんどん!! はらわたにしみるような音が鳴り響く。
それに併せて ももの鼓動もどんどん!!と高鳴ってくる。結構な時間太鼓の音が鳴り響いていた。
どん!
終わりによくあるような締めの音が聞こえた。一瞬 会場が真っ暗になる。
今度は中央に置いた、畳にスポットが入る。
その中にはさっきまで太鼓をたたいてた男が汗だくになりながら仁王立ちしている。
今度はテンポが少し違った太鼓の音が聞こえてくる。他にいたふんどし姿の男がたたいでいる。
そんな中で ショーが始まった。
普段 見慣れている行為。でも違うのは 男同士だと言うこと。
汗だくになった体を密着させて 高まりきった時によくする濃暑なキス!
なんか見てはいけないものを見ているような感じで目線が離れない。
正直 気持ちの良いものではない。それでも 怖いもの見たさなのか目線が離れない・・
2人のふんどしが外れた。
2人とも 立派なものがそそり立っている。結構 大きい。
こういうときは 一人は女の役で 切ってあるものと思ってたから少しびっくり。それよりびっくりしたのは
お互いを口に含んで恍惚の顔をして、一心不乱に慰め合っていること・・・
ももにすれば 驚きの世界。
手に汗ばみを覚え、部屋の中の空気がなんか異様なにおいに感じてくる。
(この感じ そうだ ももが中学の時に初めて三島由紀夫の本を見たときの感じと似てる。
当時、何かのきっかけで三島由紀夫を初めて知り 初めて読んだだ作品が「憂国」だった
その中での 切腹 の描写。
ももは あの生々しい描写を読んで 思わず吐いてしまったのだった。
その時の感触というか、その感じに似ているた事をよく覚えてる)

一人でいたから誤魔化しようもなく、こみ上げてくるのを押さえながら居場所を探し出した。
そうしているうちに なよっとした方の男の声がする。
見てみると、出しても良いかって言うような感じで相手に伝えている。
小さい声が聞こえた。その瞬間 大量なものが飛び散った。
さらに気持ちが悪くなる。
その男は今まで体の中にあったものが外に飛び出してしまったのを、一生懸命 なめだしていた。
畳からはみ出た分までも フローリングに口を付けてなめている。異様な光景。
そんな中 拍手が起きる。もももつられて拍手をするが、こみ上げてきたのを飲み込んではの繰り返し。
吐きたい!!思いっきり 出したい!!そう思っているときに
不意に後ろから声がかかる。
興奮しちゃった
びっくりして振り返ると、さっきの目線があった彼女がいた。

はい

こみ上げてきたのを飲み込みながら、訳のわからない返事をしてる もも
誰の招待かとかどこの方とか いろいろ質問攻めに会うが、いつ口から出してしまうか・・・話をしている余裕など無かった
エイジュ企画でお手伝いにきてます
だけ、何とか言えた。
エイジュさんのところの人なの?
喜んでいるようにも聞こえた。
ね ここを抜け出さない?
悪魔のささやき!!は、ももにとって、これ以上ない薬だった。
この一言だけでももの、こみ上がっていたのもはいつの間にか消えた。
とびきりの美人がももを誘っている。
うそ やったぁー どうしよう 頭の中でいろんな事が駆けめぐっている。
がんばれ!!もも